【ミシマノリノベ】キッチン設置しました。僕たちがお客様に『求められる要素とは?』
内装工事が終わり、キッチンを設置すると、こんな感じになりました。
LIXILさんのキッチンですが、セラミックトップの『バサルトブラック』の質感が、モールテックスの質感ととても相性が良いですね。
ただ、このセラミックトップにこだわった結果、かなり高額なキッチンとなってしまった事は、後述します。
今回のキッチンは、シンクとコンロを別々に配置する『Ⅱ型』としました。
それは、食器棚などを置かないから実現出来ました。
Ⅱ型のキッチン?と思われる方もみえますよね。
こんな配置をⅡ型というみたいです。
これが、Ⅱ型です。
先述した、セラミックトップにこだわると、何故高額になるのか?です。
それは。。。
そもそもセラミックトップは高級グレードしか選べないからというのが一つ。
そして、今回の現場では、画像でも分かる通り、コンロが設置されてる列の長さ4.5mのキッチンも全てセラミックトップにしたからです。
こちらのキッチンは、食器棚も家電収納庫も無く、全てⅡ型キッチンで補ってます。
だから、高くなりました。
そんなに費用を掛ける必要無いやん!
という方もみえると思います。
しかし、何処にこだわり、何処にお金を掛けるのかは、お客様の意向でしか決められません。
その要望に応えられる『知識と経験』が、僕たち建築家や施工業者には、欠かせない要素だと思ってます。
例えば、お客様が
『ここにはこだわりたいので、お金が掛かっても良いです♪』
と言ってくれてるのに、
『それは高いですよ。こうすると安くなりますよ。』
という業者さんが居たとします。
それって、やった事が無いからやりたく無いとか、予算が高くなるけど大丈夫?という、業者側の都合で言ってるとしか思えないんですよね。
お客様が、『何を大切にして、何にこだわってるか?』を見極め、こだわってる事に費用が掛かるなら、こだわってない部分を安価な物に提案するなど、対応策はあります。
ただ、それをするには、業者側の知識と経験が必須ですが。
さて、現場の話に戻します。
オープンキッチンで、しかもお客様が(男性)が料理をする為の今回のリノベーション。そして、デザインコンセプトである『料理とコーヒーが映える家』の通り、バリスタさんも居る。
固くなりそうな空間に、ほっと一息つける素材が欲しい。それも、空間意匠性の高い物。
それが、『埋込段違い棚』です。
その画像はこちらです。
設置高さや、お互いの棚をどれだけ被せるかなど、この2枚の棚の配置に、結構時間を費やしました。
実際に、生活して使ってる画像はこちらです。
今回のリノベーションに合う様に購入して頂いたパーツが、より空間をおしゃれにしてますよね。
最後に、最近流行りのフロートのTVボードも設置した画像です。
こちらの空間は、元々は押入れでした。
この押入れです。
奥行きがあり過ぎたので、わざわざ奥の壁に更に下地を組んで、奥行きを縮めてます。
これも、設計者の感覚なので、なんとも言えませんが、僕は「僕だったらこの家に住みたい!』って思える設計デザインをする様に心掛けてます。
次回は、最終仕上げです。
今回は、LDKの他にも浴室と洗面脱衣室もリノベーションしました。
浴室と洗面脱衣室、リノベーション全体に対する僕のこだわりを語ります。